豆知識
2018年06月01日

【資金調達方法】保証ファクタリングの仕組み

ファクタリングの導入を検討している経営者様であれば、保証ファクタリングとはいかなるものなのか、ほかのファクタリングとはどう異なっているのか疑問に思っている方も少なくはないでしょう。そのため、当記事では保証ファクタリングの仕組みやメリットについて解説していきます。
 
 

◆保証ファクタリングとは

保証ファクタリングは、ファクタリングの一種なのですが、普通のファクタリングと異なる部分として、取引先の有する売掛債権や手形などについて保証をしてくれる点にあります。万が一売掛先様の経営が傾き、倒産や経営破綻という形になってしまえば売掛金が支払われないことになるのですが、保証ファクタリングを利用することによって、かかる貸し倒れの危険性を免れることができるのです。その分、保証ファクタリングを利用するに際しては保証料というものが必要になってきます。
 
この保証ファクタリングがどのような場面で活用されているかというと、主に与信を管理する外注としてです。適用時期については、売掛先様の経営に何らかのリスクを感じる場合ではなく、「経営破綻が明らかとなった段階」となっており、この時点に至らなければ保証を受けることができません。
 
通例では、ファクタリング会社の多くが売掛債権のすべての金額を保証しているようです。パーセンテージは保証ファクタリングへの申し込みに際して行われる審査結果に左右されます。
 
通常のファクタリングとの違いについては、通常の2社間ファクタリングや3社間ファクタリングの場合には売掛債権が買い取られるのに対して、保証ファクタリングでは買取りはなされないまま、保証として金銭の支払が履行されることとなります。
 
保証ファクタリングを利用される業種としては、建設業が代表的です。この建設業の性質は、売掛金が支払われる期間が相当長期間に及ぶことにあります。もし元請けが倒産すれば、下請け業者もこの煽りを受けて倒産するといった、連鎖倒産が相次いで起こり得るのです。
 
このような事態が度重なったことを受けて、国土交通省は連鎖倒産を回避するために「下請債権保全支援事業」と呼ばれる保証ファクタリングに支払う保証料を負担する旨の助成金制度を策定しました。そのため、保証ファクタリングは国が関わるほどの重大事項ともいえます。建設業のみならず、他業種でも売掛金が入金されるまでのスパンが長期に及ぶ業種で保証ファクタリングは重要視されているのです。
 
 

◆保証ファクタリングのメリット

保証ファクタリングのメリットは、まずは貸し倒れによる損失を免れることができることでしょう。どのような取引先様であっても貸し倒れが必ず生じないとは断言できませんし、売掛金が高額な建設業の場合では単に一度でも起こってしまえばとても資金繰りどころではありません。これを防止するためには、保証ファクタリングを用いることが最適といえます。
 
また、保証ファクタリングでは、3社間ファクタリングのように取引先様へ通知する義務がありません。万が一売掛先様にファクタリングを実施していることが発覚された場合、現在の日本では最悪契約を切られる恐れも起こり得ますから、このような意味でも保証ファクタリングは有用です。
 
そして、通常の場合には、売掛先様が安定しているか否かについて与信審査がなされるのですが、保証ファクタリングを用いることでこの与信審査に要するコストをカットすることが可能となります。しかも、保証ファクタリング業者から売掛先様にかかる与信情報が報告されるため、情報収集の点でもメリットがあるわけです。
 
 

◆保証ファクタリングのデメリット

保証ファクタリングのデメリットとしては、保証料の支払を要することです。この保証料は取引先にかかる与信審査に左右されることとなります。保証ファクタリングを活用しようとしても、審査によってその可否が決まるため、与信審査で売掛先様にかかる信用性が及ばない際には、サービスを受けられないこともあります。
 
 

◆まとめ

以上のとおり、保証ファクタリングについて解説してきました。保証ファクタリングとは、売掛先様の有する売掛債権がキッチリ支払われるように保証してくれるファクタリングのことを指します。
 
一番のメリットは取引先様の貸し倒れリスクから免れられることですが、そのほかにも売掛先様に内密にして受けられることや与信審査自体を外注可能なことです。また、業種によっては国による助成金が適用されることもあります。
 
貸し倒れリスクを免れる場合や、こけると大打撃を受けることとなる売掛債権を有している場合、与信審査をアウトソーシングしたい場合などに利用をご検討ください。
 

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