豆知識
2018年01月12日

ファクタリング会社は利益が出ているのか?

ファクタリング会社は本当に利益が出ているのか?

 

ファクタリング会社とは「売掛債権買取業務」と呼ばれ、企業から売掛金を引き受け、売掛債権などを割引いて買取ります。この一連の管理、回収を行い、売掛先の信用を調査します。貸倒れなどのリスクを引き受けると同時に前払金融も行い、また企業の経営状況やその他の問題に対しても情報を提供しています。ファクタリング会社を利用することによって、企業は面倒な業務やリスクが回避できるのですが、果たしてファクタリング会社自体はどういった収益モデルとなっているのでしょうか。

 

◆ファクタリング会社はどうやって利益を上げているのか
売手企業にとって多くのメリットがあるファクタリング。そのファクタリング会社がどのようにして利益を得ているのかを知っておくことで、いざ利用をするときに悪質業者を見抜く力が付きます。

 

・買取料・手数料による利益
ファクタリング会社は、主に手数料で利益を得ています。当たり前ですが、ファクタリング会社で一番不利益になるのは回収困難になることです。売掛先の企業が倒産などをしてしまうパターンです。儲けは手数料ですから、取引先との信用度合によって買取金額(手数料)が上下します。

 

なお、ファクタリング会社におけるメジャーな営業フローは、売掛債権を買い取り、資金提供を行う「買取ファクタリング」です。ファクタリング会社は申し込みを受けた時点から売掛債権の信用調査をし、回収が見込める売掛債権は低い手数料を、逆に信用が低い債券はリスクヘッジの観点から高い手数料を設定します。回収見込みが低い、もしくは不能と判断された場合、買い取りを拒否されてしまうこともあります。

 

簡単な例として、200万円の売掛債権のノンリコースファクタリングを行うとします。手数料を15%に設定すると、30万円になります。依頼企業には170万円の支払いがあり、この30万円がファクタリング会社の売上となるのです。(なお、この手数料はあくまでモデルの一つであり、上記のように信用状況によって数字は左右されます)

 

ただし、この30万円の売り上げの中には、登記費用や人件費、印紙代などが含まれており、実際の純利益は10万円程度に収まります。

 

・二社間契約・三社間契約の収益モデルの違い
ファクタリング会社には二社間契約と三社間契約があり、それぞれの収益例を挙げます。

 

≪二社間契約≫
収益が重視される、ハイリスク・ハイリターンの取引といわれています。ファクタリングには回収可能かどうかの信用度合が大切ですが、そういった面で三社間契約よりもリスクが高いことから5~10倍の手数料が設定されます。
例…200万円に対し手数料20%→ファクタリング会社の売上は40万円
(ただし回収不能になるリスクが高い)

 

≪三社間契約≫
三社間契約は二者間契約に比べると回収に対して確実性があり、手数料が安くなることが利点となっています。
例…200万円に対し手数料5%→ファクタリング会社の売上は10万円
(ただし回収不能になるリスクが低い)

 

同じ金額で比較すると、ファクタリング会社の設定する手数料は二社間契約の方が高いことがわかります。これはリスクを伴う分、利益を得ているという形になります。

 

◆「保証ファクタリング」などの、そのほかの収益モデルについて
上記買取ファクタリング以外に、「保証ファクタリング」があります。売掛債権に保険をかけるというもので、もし会社の経営破綻から回収が不可能になった際、事前に設定された保証金額(多くの場合100%)を納入企業へ支払います。売掛債権の買い取りは行いません。

 

買取ファクタリングと同様、売掛先の信用の高さで手数料が変わります。また、保証期間が長いと回収不能となるケースが高く、ファクタリング会社にリスクが伴うことから、保証期間も手数料に影響します。

例…2000万円の売掛債権に120日の保証をつけ、手数料が8%と定められた場合
2000万円×8%×120日÷365日=52万6027円

 

この金額がファクタリング会社の利益になります。

 

資金調達の必要ない会社は、貸倒れリスクに備えておくために保障ファクタリングの利用がおすすめです。

 

◆まとめ
買取ファクタリングをメインに取り扱っている会社もあれば保証ファクタリングしか行っていない会社もあるように、ファクタリング会社の形はそれぞれです。そして、それぞれが経営を維持するため、また顧客に喜んでもらうために最適な手数料を設定しているのです。

 

ファクタリングは比較的緊急性の高い状況で利用する企業が多いのですが、慌てて冷静な判断に欠け、悪徳業者を利用してしまわないよう注意すべきでしょう。ファクタリング会社の収益モデルを理解することは、優良なファクタリング会社を選ぶ上で大きなポイントになります。