コラム
2018年04月13日

黒字倒産はなぜ起こるのか?原因と対策・回避方法を説明

「倒産」とは正確な定義がありませんが、つまるところは「事業を継続するためのお金が払えなくなること」を指します。時々、「黒字倒産」という言葉を聞くことがありますが、今回はなぜ、黒字なのに倒産ということが起きるのかについて説明します。
 
◆そもそも黒字倒産とは?
通常、倒産する会社は赤字です。赤字の積み重ねで事業資金が枯渇するからです。ただ、黒字の会社でも、資金が回らなくて倒産してしまうことがあります。そのことを黒字倒産といいます。
 
 
◆黒字倒産の原因とは
黒字倒産が起きる原因は以下のようなものがあります。どの場合においても、会計上の利益と実際の資金の収支が一致しないため、会計上では利益が出ているのに、手元の現金が無くなることによって起きます。
 
・在庫が多い
在庫は、実際に販売するまでは会計上の損益計算に影響をあたえません。しかし、在庫とは売上に先行して物を買う事なので、在庫を多く抱えると資金繰りが悪化します。
 
・売掛金の回収サイクルが、買掛金の支払いサイクルよりも長い
会社が商取引する場合、掛取引が一般的です。この場合、売上の場合には売掛金、仕入の場合には買掛金として集計され、売掛金・買掛金が支払われるタイミングで現金が動きます。そのため、売上が計上されていても、売掛金の支払条件次第で資金繰りが大きく変わります。例として、利幅は高いものの売掛金の回収サイクルの方が長い会社の資金繰りを見てみましょう。
 
例:売掛金の回収条件が「当月末締め・翌月末現金払い」
買掛金の支払条件が「当月末締め・当月末現金払い」
売上が4月100万円、5月200万円、6月300万円で、原価率70%の場合。
 
3か月累計  売上600万円 利益180万円  現金回収300万円  現金支払420万円 現金収支▲120万円
 
このように、利益180万円でも、資金繰りはマイナス120万円となるのです。
 
・借入金の元金返済金額が、利益の金額よりも多い。
借入金の元金返済は損益の計算には入りません。そのため、借入金の元金返済額が利益額を上回っている場合、その分資金繰りに影響を与えます。
 
 

◆黒字倒産を回避するための対策について
・自社の資金繰りを把握する
黒字倒産を防ぐには、まずは何よりも、自社の資金繰りを把握しておくことが一番重要であり、決算書とは別に資金繰り表やキャッシュフロー計算書を作成しておくことが必要です。
 
・売掛金の回収条件をよくする
前述の例のように、売掛金の回収条件は資金繰りに大きく影響します。そのため、受注する際に売掛金の回収条件を出来るだけ早くすることが重要です。
 
・ファクタリング等を有効に利用する
売掛金の支払い条件を早くしてもらうことは、取引先の内部事情などで難しい場合が多いです。その場合には、ファクタリングを利用して、売掛金を現金化することも有効な手段です。
 
 
◆黒字倒産を回避するなら入金前払いシステム(ファクタリング)がおすすめ!
黒字倒産を回避するには色々な方法がありますが、取引先との支払条件を変えてもらうのは至難の業です。比較的取引先の了承が得やすく、資金繰り改善が必要な時に自社が主導して利用できるファクリングは、黒字倒産を回避するための有効な手段の一つです。黒字倒産のリスクについて指摘されたという際には、是非ご検討ください。