注文書ファクタリングの概要と利用するメリット・デメリットは、ビジネス資金調達を検討する企業経営者や事業主にとって重要なテーマです。
本記事では、注文書ファクタリングの基本概念から実践的な活用方法まで、詳しく解説いたします。
監修者プロフィール
税理士法人浅野会計事務所は、愛知県清須市にあり、創業40年以上、経営・金融・税務・会計・労務のスペシャリストとして各種サポートを行っています。代表の浅野芳郎をはじめ、税理士4名、行政書士1名、社会保険労務士1名ほかファイナンシャルプランナー、宅建資格の資格保持者などもおり、長く経営するためのサポート体制を整えています。
注文書ファクタリングとは
注文書ファクタリングは、従来のファクタリング手法とは異なる新しい資金調達の仕組みです。
一般的なファクタリングが請求書を対象としているのに対し、注文書ファクタリングは注文を受けた段階で発行される注文書や発注書をファクタリング会社に売却することで、商品やサービスを納品する前に現金化できるサービスとなります。
業界では比較的新しい金融商品であり、2021年に日本経済新聞の金融経済面トップに掲載されるなど、注目度が高まっています。注文書ファクタリングが登場した背景には、中小企業や個人事業主から「納品前に資金が必要になった」というニーズが存在していました。
従来の請求書ファクタリングでは、商品やサービスの提供が完了してはじめて請求書が発行されるため、その段階まで資金調達ができないという課題がありました。
注文書ファクタリングはこうした課題を解決する手段として機能します。
注文書ファクタリングの仕組みは比較的シンプルです。
売掛先から案件を受注した際に発行される注文書や発注書をファクタリング会社に申請すると、ファクタリング会社が注文書の内容を審査します。
審査に通過した場合、注文書に記載されている金額から手数料を差し引いた金額が申請者の指定口座に振り込まれます。
その後、商品やサービスを納品して売掛先から代金が入金されたら、その金額をファクタリング会社に返金する形で取引が完了します。
【図解】注文書ファクタリングの仕組み
①注文書受け取り
↓
②ファクタリング会社に申請
↓
③審査・承認
↓
④資金振込(注文書金額-手数料)
↓
⑤商品・サービス納品
↓
⑥売掛先から入金受取
↓
⑦ファクタリング会社に返金
↓
取引完了
注文書ファクタリングと請求書ファクタリングとの違い
注文書ファクタリングと請求書ファクタリングは同じファクタリングサービスですが、複数の重要な違いがあります。
これらの違いを正しく理解することは、自社の資金繰り状況に最適なサービスを選択する上で不可欠です。
【比較表】注文書ファクタリング vs 請求書ファクタリング
| 比較項目 | 注文書ファクタリング | 請求書ファクタリング |
| 買取対象 | 注文書・発注書・受注メール等 | 請求書 |
| 対象タイミング | 受注時点(納品前) | 納品完了後 |
| 資金化までの期間短縮 | 最大6か月 | 1~2か月程度 |
| 手数料相場 | 10~30% | 2者間:5~18% / 3者間:1.2%~ |
| 契約形態 | 2者間・3者間契約 | 2者間・3者間契約 |
| 売掛先への通知 | 3者間は要承諾 | 3者間は要承諾 |
| 審査難易度 | 厳しい(未回収リスク高) | 比較的易しい |
| 対応業者数 | 少ない | 多い |
買取の対象となるもの
注文書ファクタリングの場合、ファクタリング会社が買い取る対象は注文書や発注書、あるいは仕事の受注実績が確認できるメールやFAXなどの書類です。
これは商品やサービス納品前の段階における書類となります。
一方、請求書ファクタリングでは、納品後に売掛先に対して発行する請求書を買い取ります。つまり、注文書ファクタリングは「仕事を受注した段階での書類」を対象とし、請求書ファクタリングは「仕事が完了した段階での書類」を対象とする点が最大の相違点です。
現金化できるタイミング
現金化のタイミングも大きく異なります。請求書ファクタリングの場合、商品やサービスの納品が完了し、請求書が発行された段階で現金化の申請ができるため、入金サイトの短縮は一般的に30日~60日程度です。これに対して、注文書ファクタリングは受注の段階で申請が可能であり、最大6か月先までの納品予定の注文書を買い取ることができます。
つまり、注文書ファクタリングを利用することで、従来の請求書ファクタリングよりも大幅に入金サイトを短縮できるという利点があります。
【事例】資金化タイミングの差による影響
通常の請求書ファクタリング:末締めの場合
1月に納品 →1月末日請求書発行 → 3月末日入金(60日後の場合)
→ 2月中旬に現金化→3月末日に清算
注文書ファクタリング:
12月10日注文書受け取り → 12月10日に現金化申請
→ 12月11日に資金受取
売掛先への通知の有無
請求書ファクタリングの場合、契約形態に応じて売掛先への同意が必要になる場合があります。特に3者間ファクタリングを利用する場合は、利用者、ファクタリング会社、売掛先の三者が契約に関わるため、売掛先の承諾を得ることが必須となります。
これに対して、2者間の注文書ファクタリング契約の場合は、売掛先への通知や承諾を得る必要がありません。
売掛先に知られずに資金調達が可能という点は、信頼関係を損なわないという観点から大きなメリットとなります。
手数料
手数料の水準についても、両者の間に大きな差があります。請求書ファクタリングの相場は、2者間契約の場合で5%~18%、3者間契約の場合で1.2%~9%程度です。
これに対して、注文書ファクタリングの手数料相場は、買取期間にも次第ですが比較的高く、10%~30%に達することもあります。
この差が生じる理由は、注文書ファクタリングがより高いリスクを伴うからです。請求書は商品やサービスの納品が確定した後に発行されるため、売掛金の発生がほぼ確実です。しかし、注文書は納品前の段階であるため、注文内容の変更やキャンセル、あるいは売掛先の経営状況の変化などにより、実際の売上が注文書の金額と異なるリスクが存在します。このようなリスク要因を考慮して、ファクタリング会社は手数料を高めに設定しているのです。
注文書ファクタリングを利用するメリット
注文書ファクタリングは、適切な場面で活用すれば企業の経営を大きく改善する可能性を持つサービスです。そのメリットを詳しく解説します。
メリット①早急に資金を調達したいときに役立つ
注文書ファクタリングの最大のメリットは、仕事を受注した直後という早い段階で資金を調達できることです。通常の資金調達手段である銀行融資の場合、申込から審査完了まで数週間から数か月の時間がかかることが一般的です。さらに、資金が必要な時期までに融資の審査結果が出ない場合もあります。
これに対して、注文書ファクタリングは最短即日などでは難しく、場合によっては1週間程掛かるとされています。受注した案件の着手に必要な資材購入費や人件費、外注費などが急に必要になった場合でも、注文書ファクタリングなら迅速に対応できます。
特に、突発的な大口案件を受注したものの、すぐに準備資金が必要になるというシーンで非常に有効です。
【実例】建設会社での活用事例
ファクタリング会社の公開事例によると、ある建設会社が5か月にわたる道路拡張工事の受注時に、下請け会社の倒産に伴う急な増員が必要となりました。
その結果、毎月の従業員給与支払い資金が急速に必要となりましたが、注文書ファクタリングを利用することで以下を実現しました。
- 売却額:1,200万円
- 実受取額:960万円(手数料率:20%)
- 資金使途:急な増員に伴う人件費
- 資金化期間:書類提出から5日
- 工事進捗への影響:給与支払いが安定し、工事を予定通り完了できた
メリット②支払いサイトを大幅に短縮できる
多くの企業取引では、納品から代金入金までに一定期間を設ける「支払いサイト」という仕組みが存在します。建設業や製造業などでは60日あるいは手形決済期間を含めるとそれ以上の長期サイトが設定されていることも珍しくありません。
このような長期サイトの場合、納品から入金までの間に資金繰りが逼迫する可能性があります。
注文書ファクタリングを利用すれば、注文書の段階で資金化できるため、最大5か月の支払いサイトを短縮することが可能です。例えば、3か月後の納品予定で、さらに2か月の支払いサイトがある場合、従来は5か月後の入金まで待つ必要があります。
しかし注文書ファクタリングなら、注文書を受け取った段階で資金を獲得できるため、その後の外注費や仕入れ費用の支払いに充当できるのです。
【実例】製造業での活用事例
紙加工品製造会社の事例では、売掛先から3か月後の納品予定で大量追加発注を受けました。しかし、保有設備では製造が間に合わず、新機材購入が急務でしたが、資金に余裕がない状況でした。注文書ファクタリングを活用した結果、以下の成果が得られました。
- 売却額:800万円
- 実受取額:600万円(手数料率:25%)
- 資金使途:新機材購入費
- 支払いサイト短縮:3か月の前倒し
- 結果:予定通り追加注文に対応でき、売掛先との信頼関係が深化
メリット③売掛先の承諾を得ずに利用できる
こちらの注文書ファクタリングケースは、2者間での契約となり利用者とファクタリング会社の間のみで契約が成立します。売掛先への通知や承諾が不要であるという特徴は、ビジネス関係の維持という観点で大きなメリットです。
取引先に「資金調達が必要な状況にある」という事実を知られると、企業の経営状況に対する信頼が低下する可能性があります。経営状況が厳しいと判断された結果、今後の取引が減少したり、契約条件が厳しくなったりするというリスクも考えられます。
注文書ファクタリング(2者間)なら、こうしたリスクを回避しながら資金を調達できるため、売掛先との信頼関係を保ったまま経営の安定化を図ることができます。
注文書ファクタリングを利用するデメリット
メリットがある一方で、注文書ファクタリングには事前に理解しておくべきデメリットも存在します。
デメリット①手数料が高い傾向にある
注文書ファクタリングの手数料は、請求書ファクタリングと比較して明らかに高くなります。相場としては10%~30%という水準であり、高額な手数料は調達できる実際の金額に大きく影響します。
例えば、100万円の注文書を20%の手数料で現金化した場合、実際に受け取れるのは80万円となります。この手数料の高さは、ファクタリング会社が負担するリスクが高いことを反映しています。納品前の段階である注文書を現金化するため、以下のようなリスク要因が存在します。注文内容が途中で変更される可能性、売掛先の経営状況が変わる可能性、納期が延長される可能性、さらには売掛先の倒産というリスクまで考えられます。
こうしたリスクを補填するため、手数料が高く設定されているのです。利用する際は、手数料の額と調達できる資金の金額を照らし合わせ、本当に必要な資金調達方法かどうかを慎重に検討する必要があります。
デメリット②審査落ちのリスクがある
注文書ファクタリングの審査は、請求書ファクタリングよりも厳しい傾向にあります。
審査で最も重視されるのは、売掛先の信用度です。上場企業や大手企業、官公庁などの信用度が高い企業からの注文書であれば、審査に通過しやすくなります。一方、売掛先が中小企業や個人事業主、あるいは新しく取引きを開始した企業である場合、審査が厳しくなる可能性があります。さらに、過去の取引実績も審査の重要な判断基準となります。
継続的に取引きをしており、支払い遅延がない企業からの注文書は信頼度が高いと判断されますが、初回取引や実績が少ない場合は審査落ちのリスクが高まります。
また、注文書の金額があまりにも小さい場合、架空取引を疑われる可能性もあります。
適正で実務的な内容の注文書であることが審査に通りやすくなるポイントです。
デメリット③対応しているファクタリング会社が限られる
注文書ファクタリングはまだ比較的新しいサービスであるため、対応しているファクタリング会社の数が限られているという課題があります。請求書ファクタリングなら選択肢が豊富にあり、複数社の中から最適な会社を選ぶことが可能です。
しかし、注文書ファクタリングに対応する会社となると、選択肢が制限されます。業者の数が少ないため、条件の比較が難しくなり、より良い条件での資金調達が難しくなる可能性があります。また、対応会社が少ないことで、悪質な業者に引っかかるリスクも高まります。
注文書ファクタリングを利用する際は、信頼できる会社を確認し、契約書の内容をよく確認した上で利用することが重要です。
注文書ファクタリングを利用する際の流れ
注文書ファクタリングを利用する際には、一定の手続きの流れが存在します。
老舗のファクタリング会社の場合、以下のような流れで進みます。
【フロー図】注文書ファクタリングの利用手続き
STEP 01:相談・問い合わせ
└─ Webサイト / 電話 / メール / LINEから申込
└─ 無料相談で調達可能額を確認
STEP 02:必要書類提出・審査
├─ 提出書類:注文書 + 銀行通帳3か月分
├─ 審査期間:最短3営業日
└─ 結果通知:電話またはメール
STEP 03:契約手続き
├─ 契約書への署名捺印
├─ 法人向け:登記簿謄本・印鑑証明書など
└─ 必要に応じて債権譲渡登記
STEP 04:資金振込
├─ 振込先:申請者の指定口座
├─ タイミング:最短3営業日
└─ 金額:注文書金額 – 手数料
STEP 05:納品・請求
└─ 通常通り商品・サービスを納品し請求書発行
STEP 06:入金・返金(2者間契約の場合)
├─ 売掛先から代金入金
└─ ファクタリング会社へ返金で取引完了
最初のステップとして、ファクタリング会社への問い合わせと申込みを行います。
Webサイトの申込フォーム、電話、メール、またはLINEなどのチャネルを通じて申し込むことができます。多くのファクタリング会社では、初回は無料の相談も可能です。
この段階で調達可能額や手数料の目安を確認することができます。
次に、必要書類の提出と審査が行われます。注文書ファクタリングに必要な書類は比較的少なく、一般的には注文書と3か月分の銀行通帳があれば申請可能です。
会社によっては法人の登記簿謄本や印鑑証明書などが求められる場合もあります。
提出した書類はオンラインでアップロードするか、メールで送信することが可能です。
審査結果は最短当日で通知されます。
審査に通過した場合、契約手続きに進みます。
契約書に署名捺印し、ファクタリング会社に返送します。オンライン契約に対応している会社の場合、この手続きもすべてオンラインで完結します。
契約完了後、指定した銀行口座に資金が振り込まれます。
振り込まれた金額は、注文書に記載されている金額から手数料を差し引いた額となります。
最後に、商品やサービスを納品し、売掛先から代金が入金されたら、その金額をファクタリング会社に返金します。この段階で取引が完全に終了します。
注文書ファクタリング対応会社の比較表(2026年最新版)
注文書ファクタリングに対応する主要なファクタリング会社を、手数料や入金スピード、対応条件などで比較しました。
【比較表】注文書ファクタリング対応会社
| 会社名 | 手数料 | 最短入金 | 個人事業主対応 | 売掛先条件 | 特徴 |
| GMO BtoB早払い | 2.0~12.0% | 最短2営業日 | × | 法人のみ | 東証プライム上場企業グループ・業界最安値水準・100万円以上が対象 |
| ビートレーディング | 7.0~12.0% | 最短翌営業日 | ○(一人親方・フリーランス含む) | 法人・個人事業主のいずれか | 業界先駆者・7.1万社の取引実績・日経新聞掲載・最短1営業日審査 |
| 株式会社アレシア | 5~15% | 最短即日 | ○(個人事業主対応) | 制限あり | 注文書買取専門「ベストペイ」運営・請求書買取も展開・柔軟な対応 |
GMO BtoB早払い(総合評価:⭐⭐⭐⭐⭐)
GMO BtoB早払いは、東証プライム上場企業グループのGMOペイメントゲートウェイによって運営される信頼性の高いファクタリングサービスです。上場企業としての透明性と信用度は業界内で最も高い水準にあり、企業の安定性が最優先される取引相手のある企業にとって最適な選択肢です。
業界最安値水準の手数料
手数料は2.0~12.0%と業界最安値水準であり、特に請求書買取の1~10%という手数料は業界平均を大きく下回っています。注文書買取であっても2~12%という設定で、競争力のある価格設定を実現しており、長期的な利用を考える企業にとって非常に有利です。
入金スピードと実績
最短2営業日での入金に対応しており、迅速な資金調達が可能です。若干時間がかかるという見方もありますが、高い信用度と業界最安値水準の手数料というメリットで十分に補完されています。東証プライム上場企業グループとしての信用度の高さは、金融機関や取引先からの信頼も勝ち取っており、長期的なビジネスパートナーとしての価値が非常に高いです。
利用条件と制限事項
利用条件として法人のみ対象であり、個人事業主は対応していません。また、買取対象が法人のみであるため、売掛先が個人事業主や個人の場合は利用できないという制限があります。ただし、企業規模が大きく取引先の信用度が高い企業にとっては、この条件は特に問題にならない可能性が高いです。最低利用額が100万円以上(スポットタイプの場合は300万円以上)と設定されているため、中堅企業以上の規模での利用が想定されています。
安全性と規制対応
ファクタリングの自主規制団体「OFA」の認定事業者として、自主ガイドラインに基づいた安全性の高いサービスを提供しています。銀行融資と異なり、資金繰り表や事業計画書の提出、保証人、担保が不要という利便性も兼ね備えています。売掛金と現預金で仕訳されるため、貸借対照表がスリムになり、財務状況の改善が実現できます。
利用に向いている企業
上場企業など信用度の高い取引先を持つ企業、手数料を最小化したい企業、100万円以上の規模での注文書ファクタリングを検討する企業、長期的な資金調達パートナーを求める法人企業、財務状況の改善を重視する企業、安定した上場企業グループによるサービスを求める企業
ビートレーディング(総合評価:⭐⭐⭐⭐⭐)
ビートレーディングは、Tranzax株式会社から協力を受け、業界に先駆けて注文書ファクタリングを開始した企業であり、注文書ファクタリング分野における地位を確立しています。累計取引実績7.1万社の実績であり、2021年1月29日に日本経済新聞の金融経済面トップに掲載された記事で、新時代の資金調達方法として注文書ファクタリングが紹介されました。
業界トップクラスのスピード対応
最短1営業日での審査完了、最短翌営業日での入金という迅速な対応は、急速な資金調達が必要な企業にとって大きなメリットです。必要書類が注文書と通帳3ヶ月分のみという簡潔さも特徴で、煩雑な手続きを最小限に抑えることができます。手数料は7.0~12.0%(確認が必要)と中程度の水準ですが、注文書という先駆的サービスであることと、業界最大手の信用度を考慮するとコストパフォーマンスが優れています。
柔軟な対応と幅広い顧客層
注文書ファクタリングでは業界初であり、個人事業主や一人親方、フリーランスも利用可能(売掛先が法人の場合)という柔軟性も大きな特徴です。この柔軟な対応姿勢が多くの中小企業や個人事業主から信頼を獲得しています。最大6ヶ月先の注文書まで買取対応可能なため、支払いサイトの大幅な短縮が実現でき、資金繰りの改善に極めて有効です。
利便性の高いサービス設計
オンラインで契約完結でき、売掛先への通知・承諾が不要な2者間契約であるため、取引先への影響を心配する必要がありません。専任オペレーター制度により、初めての利用者でも安心してサービスを利用できます。LINEでの相談や調達可能額シミュレーションなど、デジタル時代に対応した使いやすいサービス提供も評価できます。
業界実績と信頼性
7.1万社を超える取引実績は、業界内で圧倒的な信頼と実績を示しています。日経新聞掲載という大きなメディア実績も、サービスの信用度を大きく高めています。赤字企業や税金・社会保険の滞納がある企業、融資を断られた企業でも利用できる柔軟な審査基準も、中小企業のニーズに応えています。
利用に向いている企業
注文書ファクタリングの利用を初めて検討する企業、建設業・製造業など納品前にまとまった資金が必要な企業、スピード重視の企業、一人親方やフリーランス、個人事業主として注文書ファクタリングを利用したい企業、オンラインで簡潔に手続きを完了したい企業、最大6ヶ月先までの支払いサイト短縮を希望する企業
株式会社アレシア(総合評価:⭐⭐⭐⭐)
株式会社アレシアは、「ベストペイ」という注文書ファクタリング専門サービスを展開している企業です。「ベストペイ」は注文書買取に特化したサービスとして設計されており、請求書買取ファクタリング「ベストファクター」も並行して運営しており、企業のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能です。
最短即日入金の実現
手数料は5~15%(確認が必要)と、案件の詳細によって幅広い対応が可能で、売掛先の信用度や案件完了までの期間などに応じたカスタマイズが特徴です。最短即日の入金に対応していることは注文書ファクタリングの中では最速級であり、特に緊急性の高い資金調達ニーズに応えることができます。
対面によるきめ細かいサポート
個人事業主にも対応しており、申し込みから契約までの過程で来社や訪社が必要になる場合があるという点が他社と異なります。これは対面関係を重視するアプローチで、より詳細なヒアリングと信頼構築を重視している姿勢を示しています。東京・大阪以外の地域からの利用者に対しても、出張対応やオンライン契約(クラウドサイン)で対応するなど、地域的なアクセスの課題も解決しています。
複数サービスの併用による最適化
請求書買取との融通性もあり、案件の状況に応じた最適なサービス選択が可能です。営業時間は平日10時~19時と、標準的なビジネスアワーで対応しています。注文書ファクタリング専門サービスという特化戦略により、より高度で専門的なサポートが期待できます。
柔軟な審査基準
赤字決算や税金・社会保険料の未納がある場合でも、相談に応じる柔軟性があり、中小企業や個人事業主の多様なニーズに対応できる体制が整っています。
利用に向いている企業
最短即日での資金調達を希望する企業、個人事業主として注文書ファクタリングを利用したい企業、対面でのきめ細かいサポートを希望する企業、専門的なコンサルティングを求める企業、請求書買取との組み合わせで柔軟に対応したい企業、地域的なサポートを重視する企業
注文書ファクタリングは個人事業主も利用できるのか
注文書ファクタリングは個人事業主でも利用できる可能性がありますが、法人と比較すると審査に通りやすいとは言えません。上述の比較表から明らかなように、ビートレーディング、株式会社アレシア社は個人事業主の利用に対応していますが、GMO BtoB早払いは法人のみの対応となっています。
重要な制限事項
個人事業主が注文書ファクタリングを利用する場合、最も重要な制限として、多くの会社が「売掛先は法人に限定する」という条件を設けている点があります。つまり、個人事業主が利用できるとしても、その売掛先が個人事業主や個人の場合は利用できないということになります。
制限が存在する理由
この制限が存在する理由は、注文書ファクタリングが将来の売上に基づいているからです。個人事業主の売掛先では信用度が不十分と判断されやすく、審査落ちのリスクが高まるのです。一方で、企業規模と経営状況を把握しやすい法人であれば、より安定した評価が可能になります。
有利な条件
個人事業主が注文書ファクタリングの利用を検討する場合は、以下の条件を満たしているかを確認することが極めて重要です。売掛先が上場企業や大手企業であること、継続的な取引実績があること、支払い遅延がないこと、などが有利な条件となります。特に、建設業や製造業などの業界で長年の実績を持つ個人事業主(一人親方など)であれば、ビートレーディングなど対応企業での利用の可能性が高まります。
審査基準の理解
ただし、審査基準はあくまで「売掛債権の確実性」にあるため、個人事業主という身分自体が絶対的な不利要因ではなく、売掛先の信用度と取引実績が最も重要な判断基準となることを理解しておくことが大切です。信用度の高い大企業との取引実績がある個人事業主であれば、むしろ利用しやすいと言えます。
注文書ファクタリングの審査に通過するためのポイント
注文書ファクタリングの審査に通過するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
ポイント①信用力の高い売掛先の注文書を選ぶ
注文書ファクタリングの審査では、売掛先の信用度が最も重要な判定基準となります。
上場企業や大手企業、官公庁などからの注文書であれば、審査に通過する可能性が高くなります。これらの企業は経営基盤が堅実であり、支払い能力が高いと判断されるからです。
一方、設立間もない企業や実績が不明な企業からの注文書は、審査が厳しくなります。
できるだけ社会的信用度が高い企業からの注文書を選ぶことが、審査通過のための最優先項目です。
複数の注文書がある場合は、売掛先の信用度が高いものから順に申請することも検討の価値があります。信用度の高い案件で審査に通過すれば、その後の信用実績となり、次の申請時に有利に働く可能性があります。
ポイント②取引を証明できる書類を揃える
注文書の他に、売掛先との取引実績を証明する書類があると、審査に通りやすくなります。過去の取引を示す請求書、納品書、領収書などの書類があれば、ファクタリング会社に信頼性をアピールできます。特に、継続的な取引があり、支払い遅延がないことを証明する3か月以上の銀行通帳は、審査で高く評価される傾向があります。
また、売掛先との基本契約書があれば、それも提出することをお勧めします。
正式な契約書があることで、注文書の信頼性がより高まるからです。
これらの書類を事前に揃えておくことで、申請から審査完了までの期間を短縮することもできます。
注文書ファクタリングの利用が適している事業者
注文書ファクタリングは、特定のビジネス形態や経営状況にある事業者にとって特に有効です。
大口の案件を獲得した方
新しく大型の案件を受注した場合、その案件の遂行に必要な先行投資は膨大になることがあります。材料費、機械購入費、人員の増強費用など、様々な費用が発生します。自己資金だけでは対応できない場合、注文書ファクタリングは有効な資金調達手段となります。
大口案件の受注は企業成長の大きなチャンスですが、資金不足で対応できないというジレンマが生じます。注文書ファクタリングなら、そうした課題を迅速に解決できるのです。
支払いサイトが長い案件の多い業種の方
建設業、製造業などは、納品から代金入金まで60日以上の長期サイトが設定されることが多い業界です。(手形決済含む)
このような業界では、資金繰りが慢性的に悪化しやすくなります。
注文書ファクタリングにより、支払いサイトを短縮できれば、月々の資金繰りが大幅に改善され、次の案件への投資に充当できます。特に、複数の大型案件が同時進行している場合、資金繰りの改善効果は顕著です。
【業界別統計】注文書ファクタリング利用実績
建設業:65%
製造業:14%
その他業種:21%
注文書ファクタリング利用者の約7割が建設業であり、長期支払いサイトの解決が主な用途であることが分かります。
銀行融資の審査に落ちてしまう方
赤字決算や税金滞納がある企業は、銀行融資の審査に通りにくくなります。
しかし、注文書ファクタリングは利用者の信用度よりも売掛先の信用度を重視するため、銀行融資では利用できない企業でも利用できる可能性があります。
銀行融資の道が閉ざされている場合、注文書ファクタリングは重要な代替手段となり得るのです。
トレンドに関わる事業を展開している方
ファッション業界、イベント業界、季節商品の製造販売業など、トレンドに大きく左右される業界では、シーズンごとに大型案件が発生することが多いです。こうした業界では、短期間で大量の商品を製造・納品する必要があり、その過程で資金が極度に逼迫することがあります。注文書ファクタリングなら、そうした急速な資金ニーズに対応できるため、トレンド業界で競争力を維持するための強い味方となります。
注文書ファクタリングに関するよくある質問(FAQ)
注文書ファクタリングに関して、利用者からよく寄せられる質問をまとめました。
Q1. 注文書ファクタリングは違法ですか?
注文書ファクタリングは違法ではありません。ただし、ファクタリング会社が貸金業法の対象外となるよう、適切に構造設計されている必要があります。
2021年に日本経済新聞の金融経済面に掲載されるなど、業界として認知された金融商品です。ただし、悪質な業者も存在するため、信頼できる企業を選ぶことが重要です。
Q2. 審査に落ちたらどうなりますか?費用は発生しますか?
注文書ファクタリングの審査に落ちた場合、費用は一切発生しません。相談や審査は無料で対応しているファクタリング会社がほとんどです。審査落ちの場合は、別のファクタリング会社に相談することが可能です。
Q3. 注文書ファクタリングは売掛先にバレないのですか?
注文書ファクタリングは2者間契約であれば、原則として売掛先には通知されません。ファクタリング会社から売掛先へ連絡することも基本ありません。
Q4. 個人事業主でも利用できますか?
個人事業主でも注文書ファクタリングを利用できるファクタリング会社は存在します。ただし、「売掛先が法人であること」という条件がある場合がほとんどです。
また、法人と比較して審査は厳しくなる傾向があります。
Q5. 注文書ファクタリングと請求書ファクタリング、どちらを選ぶべきですか?
資金が必要な時期で判断します。納品前に資金が必要であれば注文書ファクタリング、納品後で良い場合は請求書ファクタリングが適しています。手数料は請求書ファクタリングの方が安いため、資金需要のタイミングを慎重に検討してください。
Q6. 手数料の相場はどのくらいですか?
注文書ファクタリングの手数料相場は10%~30%です。ただし、信用度の高い売掛先や継続的な取引実績がある場合は、より低い手数料で利用できることもあります。複数社に見積もりを取ることで、最適な条件を見つけられます。
Q7. 振込までにどのくらい時間がかかりますか?
ファクタリング会社によって異なりますが、最短即日振込に対応している会社が多いです。
Q8. 注文書が手元にない場合、利用できますか?
注文書がない場合でも、メールやFAXでの仕事の受注を示す証拠があれば、ファクタリング会社に相談することで利用可能な場合があります。業界によっては注文書を発行しないケースもあるため、まずは相談してみることをお勧めします。
Q9. 複数のファクタリング会社に申し込むことはできますか?
複数のファクタリング会社に同時申込することは可能です。手数料や入金スピード、審査結果を比較して、最適な会社を選ぶことができます。
ただし、同じ注文書・請求書で複数社から資金を調達することはできません。
※違法となりますのでご注意下さい。
Q10. 償還請求権(リコース)はありますか?
注文書ファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)契約が一般的です。
つまり、売掛先が倒産しても、利用者が代金を弁済する義務はありません。
ただし、契約内容により異なるため、事前に確認することが重要です。
まとめ
注文書ファクタリングは、従来の資金調達手段では対応しきれないニーズに応える新しい金融サービスです。注文を受けた段階で資金化できるという特徴は、多くの企業にとって大きなメリットをもたらします。特に、支払いサイトが長い業界や、大型案件を頻繁に受注する企業にとって、資金繰りの改善に大きく貢献します。
一方で、手数料の高さと対応業者の限定、審査の厳しさなど、理解しておくべきデメリットも存在します。
利用を検討する際は、自社の資金需要が本当に注文書ファクタリングで対応すべきものかを慎重に判断することが重要です。
売掛先の信用度が高く、継続的な取引実績があれば、審査に通りやすくなります。
注文書ファクタリングは、適切に活用すれば企業の経営基盤を強化し、事業の拡大を加速させる強力なツールとなります。建設業、製造業などの長期支払いサイト企業にとっては、資金繰りの悩みを一気に解決できる有力な手段です。資金調達に関する課題があれば、本記事で紹介したファクタリング会社に相談し、自社に最適なプランを見つけることをお勧めします。
