近年、資金調達方法が多様化しています。ファクタリングもその一つです。
ファクタリングとは、企業が保有する売掛金を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで早期に現金化が可能な資金調達方法をいいます。
売掛債権があれば利用できるファクタリングですが、ファクタリング会社の多くが東京にしか店舗がないのが現状ですので、大阪の企業にとってファクタリングは利用しづらいと感じる経営者もいるのではないでしょうか。
本記事では大阪の企業が、地元大阪に事務所のあるファクタリング会社を使うメリットや注意点について解説します。
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大阪の企業がファクタリングを利用するメリット
ファクタリング会社は全国に本店や支店を構えて営業していますが、東京に集中しているのは事実です。
東京に次いで、日本第二の都市と呼ばれている大阪府内にも、いくつかのファクタリング会社が本社・支社を構えています。
そのため大阪府の企業も気軽にファクタリングを利用できる環境にあるといえるでしょう。
大阪の企業が、ファクタリングを利用するメリットとして以下の4点があります。
- 負債を増やさずに資金調達できる
- 保証人や担保を用意せずに資金調達できる
- 信用情報に影響を及ぼさない
- 設立間もない会社でも利用できる
それぞれ順を追って紹介していきます。
負債を増やさずに資金調達できる
ファクタリングは融資ではないので、負債を増やさずに資金調達できる点がメリットです。
銀行等金融機関で融資を受けると、資産(現金・預金)が増えると同時に負債も増加します。
一方、ファクタリングを利用した場合、売掛金が減少し、現金・預金が増えます。
つまり、流動資産内での振替であるので、負債が増えません。負債を増やさずに資金調達が可能です。
負債を増やさないため、企業の安全性を示す指標である「自己資本比率」に影響を及ぼしません。
自己資本比率に影響しないため、企業の安全性が維持できます。
融資を受ける場合にも、企業の評価を損なわれることなく審査を受けることが可能です。
保証人や担保を用意せずに資金調達できる
保証人や担保を用意せずに資金調達が可能な点も、ファクタリングのメリットとして考えられます。
銀行等の監督官庁である金融庁は、担保や保証に頼らない融資を推進しています。
しかし、今なお保証人や担保を求めるケースが現状です。
前述のように、ファクタリングは融資ではないので、保証人や担保はいりません。
売掛債権さえあれば、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金調達が可能です。
ただし、ファクタリング会社によっては、買取可能金額の下限・上限などいくつかのルールが設けられていることがあります。
ファクタリングを利用する際、自社に適しているのかを確認する必要があります。
信用情報に影響を及ぼさない
ファクタリングは、信用情報に影響を及ぼさない利点があります。
ファクタリングを利用時には審査がありますが、審査の対象となるのは融資とファクタリングでは異なります。
融資の場合、審査の対象となるのは申込事業者です。経営状況等が芳しくない場合、審査に通ることが厳しくなります。
ファクタリングでは、審査の対象は売掛先がメインです。
買い取った売掛金が問題なく回収できるかについて、売掛先の経営状況などをチェックします。
自社が赤字や債務超過といった経営状況が厳しい状況であっても、通常審査には影響しません。
金融機関で融資を申し込んでいても、信用情報を参考にしてファクタリング会社が審査を行うことがないので、安心して利用できます。
設立間もない会社でも利用できる
設立間もない会社でも利用できる点がファクタリングのメリットとして考えられます。
設立して間もない場合、創業融資はあるものの、企業としての実績がないので、融資審査が厳しくなるのが一般的です。
審査によっては、自社が考えている金額が承認されなかったり、あるいは審査に落ちたりする恐れがあります。
ファクタリングの場合、審査において重視されるのは売掛先の企業の経営状況です。
自社の経営状態や実績は重視されないので、設立間もない会社でも売掛債権さえあれば利用可能です。
初めてファクタリングを利用する際の注意点
ファクタリングは、前述のメリットがある一方、注意すべき点があります。
主な注意点として以下の3点があります。
- 売掛金の金額までしか調達できない
- 高額な取引は面談が必要な場合がある
- 登録制度がないので、悪徳業者に注意する
それぞれ紹介していきます。
売掛金の金額までしか調達できない
ファクタリングは売掛債権の買い取りなので、調達可能金額は売掛金の金額までしか調達できません。
ファクタリング会社の中には、買取金額に上限なしと記載しているところがありますが、上限がないのは買取可能金額を意味しています。
売掛金の額面金額より高い金額で買い取るわけではない点に注意が必要です。
1件分の売掛金で必要な金額を調達できない場合、ほかの売掛債権も売却を検討してみることをおすすめします。
調達希望金額が売掛金を上回る場合においては、融資など、他の資金調達方法との併用も検討するのも一考です。
高額な取引は面談が必要な場合がある
高額な取引は面談が必要な場合がある点も、初めてファクタリングを利用する場合、注意が必要かもしれません。
融資の場合、銀行法や貸金業法などにより、厳格な規制があります。
一方、ファクタリングは民法上の契約なので、「申込」「承諾」の意思表示があれば成立します。つまり、面談なしでも利用可能です。
ただし、ファクタリング会社によっては、高額な取引において面談を求めることがあります。
通常、ファクタリングの審査対象は主に売掛先です。
しかし、高額取引となれば、面談により経営者がどのような人なのかを見て、最終的な判断を下すファクタリング会社があります。
面談の印象や契約後のやりとりに問題がない場合、ファクタリング会社から今後は有利な条件での継続取引を提案されることが期待できるでしょう。
面談不要をウリにしているファクタリング会社は多いですが、信頼関係を構築し安心して高額な取引をするためには、面談のあるファクタリングのほうが良いという見方もあります。
登録制度がないので、悪徳業者に注意する
ファクタリングには登録制度がないので、悪徳業者の存在に注意する必要があります。
融資を行う会社、例えば銀行の場合は金融庁から、消費者金融は都道府県から、それぞれ免許や登録など許可を受けて営業しています。
ファクタリングは融資ではないため、銀行や消費者金融のように、許可を取ったり登録したりすることが不要です。つまり、誰でもファクタリング会社を開業できます。
ファクタリング会社の中には、融資と判断されることを要求される場合があるので注意が必要です。
具体例として、売掛先が倒産したときに買い戻しを求めたり、手数料の分割払いを許可したりするなどがあります。
悪徳なファクタリング会社に遭わないために注意すべきポイントとして以下の4点があるので紹介します。
- 会社情報
- 対応内容
- サービス内容
- 評判
通常、ファクタリング会社の公式サイトには、会社所在地や固定電話が記載されています。
これらの記載がなかったり、そもそも公式サイトがなかったりするファクタリング会社には注意が必要しなければなりません。
対応内容も、悪質か否かを見極めるポイントです。
見積書がなかったり、そもそも契約書自体作成していなかったりのファクタリング会社は論外です。
また、契約書があっても、担当者があいまいな説明をするファクタリング会社とは契約を行わないことをおすすめします。
サービス内容に関してはは、とりわけ手数料が法外であるファクタリング会社とは、契約をしないことが賢明です。
通常、ファクタリングの手数料は2~15%が相場となっています。
提示された手数料が相場から著しくかけ離れている場合、悪徳会社と疑ってかかるのがいいでしょう。
評判もまた注意するポイントとして重要です。
担当者の態度が悪かったり、公式サイトに提示している以外の費用を請求されたりなど、ネガティブな評判が多いファクタリング会社には注意が必要です。
ただし、評判は個人的な意見なので、鵜呑みにせずに参考程度としておくことがいいでしょう。
大阪に本社・支社があるファクタリング会社を紹介
大阪に本社・支社があるファクタリング会社は、約20社程です。
中には医療の診療報酬や介護の介護報酬といった特定業種に特化したファクタリング会社もあります。
多くが大阪市にオフィスがあるので、大阪府内のどの地域からでもアクセスしやすい場所に本社・支社があります。
大阪に本社・支社があるファクタリング会社は以下の通りです。
- JTC
- GMO BtoB早払い
- ビートレーディング大阪
- 資金調達ペイ
- 西日本ファクター
- アクセルファクター
- トラストゲートウェイ大阪
- アンカーガーディアン大阪支店
- ベストファクター大阪支社
- エスコム
- アルシエ
- 買速
- 昭和リース
- SoKuMo
- 東京センチュリー
- ファストファクタリング
- みずほファクター
- 三菱UFJファクター
大阪に事務所があるファクタリング会社を使うべき?
事業者は、大阪に本社・支店などがあるファクタリング会社を使うべきでしょうか。
大阪に本社・支店などをもつファクタリング会社を利用するメリットとして以下の点があります。
- 営業範囲を絞ることで手数料が安くなる場合がある
- 迅速なサービスの提供につながる
- 営業所まで相談に行きやすい
- 地域の商習慣を理解している
営業範囲を絞ることで業務効率が高くなり、結果として、ファクタリング会社の中には手数料が安くなる場合があります。
迅速なサービスの提供につながる点も大阪に事業所がある利点として考えられます。
長年取引を重ねるごとに、ファクタリング会社は利用者のキャッシュフローや後述の地域の商習慣を勘案した審査が可能です。
ファクタリング会社が大阪にあると、利用者は営業所まで相談に行きやすいメリットがあります。
実際担当者と対面して相談することが可能なので、利用者は安心感が得られるでしょう。
地域の商習慣を理解している点も、利用者にとってはメリットが大きいといえます。
画一的な審査だけでなく、地域の特性を把握しているファクタリング会社であれば、柔軟な対応が見込めるでしょう。
まとめ
多くのファクタリング会社は東京に集中しているため、利用するにも移動時間や交通費など、時間とコストがかかり不便と感じるかもしれません。
一方、大阪に本社や支店があるファクタリング会社であれば、スムーズな利用が可能です。
特に中小企業の多い大阪では、迅速なサービス提供や、安い手数料であれば、気軽に相談できるでしょう。
JTCは名古屋に本社がありますが、東京と大阪にも営業所があるファクタリング会社です。
大阪の企業なら気軽に相談に行けます。
平日の相談が難しい場合でも、土日祝日にも経験豊富な担当者が親身になって対応しています。
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