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ビジネスローン審査落ちの理由とは?審査基準やその他の資金調達方法

ファクタリング
ファクタリング

ビジネスローン審査に落ちてしまった場合でも、資金調達の方法は1つではありません。
担保付きローンや政府系融資、ファクタリングなど、自社の状況に応じて選べる代替手段が存在します。

本記事では、ビジネスローンで審査落ちするおもな理由を整理したうえで、検討できる資金調達方法と選び方のポイントを解説します。
資金繰りに不安を感じている事業者の方は参考にしてください。

監修者プロフィール

税理士法人 浅野会計事務所
税理士法人浅野会計事務所は、愛知県清須市にあり、創業40年以上、経営・金融・税務・会計・労務のスペシャリストとして各種サポートを行っています。代表の浅野芳郎をはじめ、税理士4名、行政書士1名、社会保険労務士1名ほかファイナンシャルプランナー、宅建資格の資格保持者などもおり、長く経営するためのサポート体制を整えています。

ビジネスローン審査の確認項目

ビジネスローンの審査で確認される内容を、以下43つのカテゴリに分けて解説します。

  • 財務状況
  • 返済能力
  • 資金使途
  • 代表者の信用情報・資産背景

それぞれ見ていきましょう。

財務状況

売上高や利益、資産・負債のバランスなど、企業の経営状態を数値で示したものです。
金融機関はこれらのデータから、事業が安定して収益を生み出しているかを判断します。

一般的には、過去2〜3期分の決算書や確定申告書の提出が求められ、売上の推移や資金繰りの状況などが詳細に確認されます。
利益の有無だけでなく、自己資本比率や負債の水準といった財務の健全性も重要です。
債務超過や借入過多の状態にある場合は、返済リスクが高いと判断されるおそれもあります。

なお、直近で赤字が出ている場合でも、必ずしも否決になるとは限りません。
一時的な設備投資や外部要因によるものであり、改善に向けた具体策が示せていれば、融資を受けられる可能性があります。

返済能力

金融機関は、売上高や営業利益、キャッシュフローの安定性なども総合的に分析します。
とくに、既存借入と新規借入を合わせた月々の返済負担が、事業収入に対して適正かどうかが重要です。
利益が出ていても、返済額の割合が高すぎる場合は資金繰り逼迫のリスクがあると判断され、審査に不利になることがあります。

さらに、取引先への入金遅延や税金の滞納がある場合は、管理体制を不安視されかねません。
日頃から支払遅延を起こさないよう資金管理を徹底することが、審査通過の可能性を高めるポイントです。

資金使途

金融機関は、融資した資金が適切に使われ、将来的な返済につながるかを重視しています。
たとえば運転資金の場合、人件費・仕入れ費用・外注費など、どの費目にいくら充てるのかを具体的な数値で説明することが大切です。

また、資金使途と収益改善の見込みが結び付いているかもチェックされます。
借入によって得られる効果や、返済原資を確保する方法まで説明できれば、評価は高まりやすくなります。

申込時には「資金の使い道」「期待できる効果」「返済計画」を一貫したストーリーで示しましょう。

代表者の信用情報・資産背景

会社の財務状況に加えて、代表者個人の信用情報や資産背景も判断材料の1つです。
とくに中小企業や個人事業主の場合、事業と経営者の信用は密接に結びついています。

具体的な確認項目は、以下のとおりです。

  • ローンやクレジットカードの利用履歴
  • 返済状況、延滞の有無
  • 預貯金や不動産の保有状況など

代表者個人の信用力や資産状況は、事業の補完的な情報として利用されます。
日頃から支払い遅延を避ける、資産状況を適切に管理するなど、個人としての信用維持も意識しておきましょう。

ビジネスローンの審査基準とは?

ビジネスローンを含めた各種ローンの審査には、以下のような特徴があります。

  • 具体的な基準は公表されていない
  • スコアリングシステムを採用している金融機関も
  • 赤字決算や債務超過でも審査に通る可能性はあるか

詳細を見ていきましょう。

具体的な基準は公表されていない

ビジネスローンに限らず、各種ローンにおいて明確な合格ラインは設けられていません。
また、審査の重視ポイントや判断基準も金融機関ごとに異なります。

そのため、ある金融機関では否決となった場合でも、別の金融機関では融資を受けられるケースも珍しくありません。
たとえば、ノンバンクと銀行では、リスク許容度や審査の考え方に違いがあります。

なお、審査基準は公開されていませんが、申込条件は各社の公式サイトに明示されています。
業歴や年商目安などの条件を満たしていない場合、審査以前に申込対象外となる可能性があるため、事前確認は欠かせません。

スコアリングシステムを採用している金融機関も

近年では、審査の迅速化と効率化を目的として「スコアリングシステム」を導入している金融機関も増えています。
スコアリングとは、申込者の属性や財務データ、信用情報などを数値化し、一定の基準に基づいて自動的に評価する仕組みです。

スコアリングの評価対象となる項目には、以下のようなものがあります。

事業者 評価対象項目
法人
  • 業歴
  • 売上推移
  • 利益水準
  • 自己資本比率など
個人事業主
  • 年齢
  • 年収
  • 事業継続年数
  • 居住形態など

数値面の評価が高い事業者であれば、スコアリング審査によってスピーディーに融資を受けられる可能性があります。
一方で、創業間もない企業や直近の決算数値が弱い事業者は、定量評価中心のスコアリングでは不利になりやすい点に注意が必要です。

自社の財務内容に不安がある場合は、事業の将来性や経営者の実績など定性的な要素も加味してくれる金融機関を選びましょう。

赤字決算や債務超過でも審査に通る可能性はあるか

黒字経営であるほうが審査上は有利ですが、赤字決算や債務超過の状態でも通過できる可能性があります。
金融機関は単年度の結果だけでなく、赤字の理由や今後の改善見込みなども含めて総合的に評価するためです。

たとえば、一時的な設備投資による赤字であれば、将来的な売上増加が見込めるケースとして前向きに検討されることもあります。
特定の取引先と大型契約が決まっているなど、今後のキャッシュフロー改善が具体的に示せる場合も同様です。

一方で、赤字や債務超過の状態が長期化している場合は、返済能力に対する懸念が強まり、審査が厳しくなる傾向にあります。
必要に応じて、ほかの資金調達手段も検討する必要があるでしょう。

ビジネスローンで審査落ちする理由

ビジネスローンの審査に落ちる代表的な理由をまとめました。

  • 開業したばかりで事業実績がない
  • 事業の安定性が疑問視される
  • 借入希望額が過大だと判断される
  • すでに他社で借り入れている
  • 信用情報に傷が付いている
  • 申込内容や書類に不備がある
  • 税金の未納・滞納がある

複数の要因が絡んでいる場合もあるため、自社の経営状況と照らし合わせてみましょう。

開業したばかりで事業実績がない

金融機関は過去の売上や利益の推移をもとに返済能力を判断するため、実績データが乏しい事業者は評価が難しくなります。
たとえば、決算書や確定申告書といった客観的な財務資料が揃っていないと、事業の安定性や収益力を判断できません。

とくに開業から1年未満の場合、金融機関は慎重な姿勢を取りやすくなります。
少なくとも1期、できれば2期程度の事業実績があるほうが、審査上も有利になるでしょう。

すぐに資金が必要でない場合は、一定期間の実績を積み上げてから申し込むのも現実的な対策です。

事業の安定性が疑問視される

売上や利益の変動が大きい企業や、収益基盤が弱いと見られる事業者は、審査落ちとなる可能性が高まります。
金融機関は、融資した資金の回収確実性を重視するためです。
たとえ一時的な要因による業績悪化であっても、改善の見通しや具体策が示されていなければ、リスクが高いと評価されかねません。

事業の安定性を示す第一歩として、試算表やキャッシュフロー計算書を整備し、資金の流れを可視化するのが有効です。
あわせて、業績悪化の要因分析や具体的な改善計画を示せば、審査担当者の不安を和らげられる可能性があります。

なお、財務面のハードルが高い場合は、補助金・助成金など返済不要の制度を検討するのも1つの選択肢です。

借入希望額が過大だと判断される

借入希望額が事業規模や返済能力に見合っていない場合は、否決となるおそれがあります。
一般的には、月商の数ヶ月分を大きく上回る金額を申請すると、資金需要の合理性に疑問を持たれやすくなります。

中には、満額ではなく減額融資となるケースもあるため、借入希望額の算出根拠を明確に示すことが大切です。

すでに他社で借り入れている

ローン契約数に明確な上限はありませんが、既存債務が多いほど金融機関側の評価は厳しくなる傾向です。
既存借入を完済して件数を減らす、返済を進めて残高を圧縮するなどの財務整理に努めましょう。

また、短期間に複数の金融機関へ申し込んでいる場合も注意が必要です。
立て続けに申し込んだ履歴が信用情報機関に記録されていると、資金繰り逼迫のサインと受け取られる懸念があります。

新規申込は、将来的な資金需要を見越して計画的に行いましょう。

信用情報に傷が付いている

過去にローン返済やクレジットカードの支払いで延滞があった場合は、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
信用情報に登録された事故情報は、契約中及び契約終了後一定期間(一般的に約5年)保有されるためです。

ただし、登録期間が経過すれば情報は順次消去されるため、時間の経過によって再び審査対象として評価される可能性はあります。

申込内容や書類に不備がある

事業内容や財務状況が良好でも、申込内容や提出書類に不備があると、金融機関は正確な審査ができません。
よくある不備の例は、以下のとおりです。

  • 申込フォームの入力ミスがある
  • 提出した書類に不足がある
  • 事業計画書や資金使途の説明に矛盾がある
  • 決算書や確定申告書の押印がないなど

スマホ撮影やスキャンデータで書類を提出する場合は、文字が不鮮明でないか、書類の一部が切れていないかも十分に確認しましょう。
不備が重なると、事務管理体制への不安を持たれる可能性もあるため注意が必要です。

税金の未納・滞納がある

法人税や消費税、住民税などの税金に未納・滞納がある場合、ビジネスローンの審査において大きなマイナス要因となります。
税金の支払状況は、事業者の信用力や資金管理能力を判断する重要な指標の1つとされているためです。

税金の滞納が長期化している場合や、分納の約束が守られていない場合は、さらに評価が厳しくなります。
金融機関によっては、納税証明書の提出を求められるケースもあるでしょう。

すでに滞納がある場合は、早期に解消を図ることが大切です。
税務署と相談のうえで正式な分納計画を立て、履行実績を示すことで信用回復に努めましょう。

ビジネスローン審査に必要な書類と準備

ビジネスローンの審査落ちを防ぐには、以下の事前準備が欠かせません。

  • 決算書(確定申告書)や試算表の精度
  • 事業計画書で将来の収益性を証明する

詳細を解説します。

決算書(確定申告書)や試算表の精度

ビジネスローンの審査では、決算書や確定申告書、試算表などの内容が重視されます。
とくに重要なのは、数値の正確性と一貫性です。

帳簿と申告内容にズレがある場合や、数値の根拠が不明確な場合は、信頼性が低いと判断される可能性があります。
また、試算表において最新の数値が整理されていないと、適切な評価を受けにくくなります。

日頃から会計処理を適切に行い、必要に応じて税理士などの専門家に確認を依頼することが大切です。
正確で整理された財務資料を用意しておけば、審査時の印象が大きく向上します。

事業計画書で将来の収益性を証明する

過去の実績だけでなく、将来の見通しを示す「事業計画書」も、ビジネスローンの審査において重要な役割を果たします。
事業内容や市場環境、競合状況といった基本情報に加え、売上計画や収支予測、資金使途などを具体的に記載しましょう。

希望的観測ではなく、データに基づいた現実的な数値を示すことがポイントです。

ビジネスローンで審査落ちした際の資金調達方法

ビジネスローンの審査に落ちた場合でも、以下のような資金調達手段が利用できます。

  • 補助金・助成金
  • 政府系金融機関の融資制度
  • 担保ビジネスローン
  • ファクタリング
  • 資産の売却や支払日の繰り延べによるキャッシュフロー改善

仕組みやメリット・デメリットを見ていきましょう。

補助金・助成金

国や地方自治体、各種団体が事業者の取り組みを支援する目的で交付するもので、原則として返済義務がありません。
申請時には事業計画書や見積書などの提出が求められ、審査を経て採択された場合に支給される仕組みです。
採択実績は対外的な信用力向上につながり、金融機関からの評価が高まる副次的なメリットも期待できます。

また、会計上は一般的に「雑収入」として処理され、負債として計上されない点も大きな特徴です。
自己資本の増加につながるため、財務体質の改善や将来の融資審査でプラスに働く可能性があります。

一方で、多くの制度は後払い方式であり、申請から入金まで数ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
資金繰りに余裕がない場合は、ほかの調達手段との併用も視野に入れ、計画的に活用することが大切です。

政府系金融機関の融資制度

ビジネスローンの審査に落ちた場合でも、政府系金融機関の融資制度であれば資金調達できる可能性があります。
たとえば日本政策金融公庫の融資は、民間のビジネスローンに比べて金利が低めに設定されている点が特徴です。

政府系融資の中には、無担保・無保証人で利用できる制度や、創業前・創業直後の事業者を対象とした融資メニューもあります。
対象となる業種や企業規模、所在地などの要件は制度ごとに異なるため、事前に募集要項を確認しておきましょう。

政府系融資は比較的利用しやすい反面、審査や手続きに一定の時間がかかります。
早期の資金確保が必要な場合は、ほかの資金調達方法と並行して検討しましょう。

担保ビジネスローン

無担保のビジネスローンで審査に通らなかった場合は、担保ビジネスローンの活用も検討しましょう。
担保を設定することで金融機関の貸し倒れリスクが下がり、融資を受けやすくなる傾向があります。

とくに不動産担保ビジネスローンでは、担保価値に応じて融資枠が大きくなり、高額の資金調達が可能になるケースもあります。
事業規模の拡大資金や大型の設備投資など、まとまった資金が必要な場面で検討されることが多い方法です。

ただし、万が一返済が滞った場合には担保を失うリスクがあるため、返済計画の妥当性を十分に確認する必要があります。

ファクタリング

事業者が保有している売掛債権(売掛金)を専門業者に買い取ってもらい、早期に現金化する資金調達方法です。
ビジネスローンのような借入ではなく、債権売却によって資金を得る点が大きな特徴といえます。

ファクタリングにはおもに「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の2種類があります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。

種類 特徴
2者間ファクタリング
  • 売掛先の承諾が不要なため、最短即日で資金化できる
  • 手数料は比較的高め(5〜18%程度)に設定される
3者間ファクタリング
  • 売掛先の承諾が必要となるため、入金までにやや時間がかかる
  • 手数料は低め(1〜9%程度)に設定される

ファクタリングの審査では、利用企業の業績よりも売掛先の信用力が重視されます。
そのため、自社が赤字決算や税金滞納の状況であっても、売掛先の信頼性が高ければ利用できる可能性があります。

資産の売却や支払日の繰り延べによるキャッシュフロー改善

新たに借入を行わずに資金繰りを改善する方法として、資産の売却や支払日の調整も有効です。
手元のキャッシュを増やし、支出のタイミングを見直せば、短期的な資金不足を乗り切れる可能性があります。

施策の具体例は、以下のとおりです。

  • 遊休資産や過剰な在庫を現金化する
  • 売掛金の回収サイトを見直すために、取引先と交渉する
  • 仕入先に対し、支払期限の延長を交渉する

取引先との交渉は、今後の関係性を考慮し、無理のない範囲で誠実に対応することが大切です。
収益構造の見直しや資金調達手段の多様化とあわせて、安定したキャッシュフローの構築を図りましょう。

ビジネスローンの審査に通るための対策・コツ

ビジネスローンの審査を通過するために、最低限取り組んでおきたいポイントは以下のとおりです。

  • 希望借入額を必要最小限に抑える
  • 他社の借入件数や残高を減らしておく

それぞれ見ていきましょう。

希望借入額を必要最小限に抑える

ビジネスローンの審査では、借入希望額が大きすぎると審査が不利になる可能性があります。
必要以上の金額を申し込むのではなく、資金使途に見合った最小限の金額に抑えることが大切です。

過大な借入希望は、金融機関に「資金計画が甘い」と受け取られかねません。
一方で、具体的な資金使途と根拠のある金額を提示できれば、資金管理能力が高いと評価されやすくなります。

適切な借入額の設定は、審査通過率の向上だけでなく、返済負担の軽減にもつながります。

他社の借入件数や残高を減らしておく

すでに複数の金融機関から借入があったり、借入残高が大きかったりする状態は、新規融資のハードルが高くなる要因です。
可能であれば、不要な借入を完済する、または一本化するなどして、借入状況を整理しておきましょう。

また、審査では返済遅延がないかどうかも重要視されます。
日頃から期日どおりの返済を継続し、信用情報に問題がない状態を維持することが、審査通過の前提条件です。

まとめ:ビジネスローンで審査落ちしても代替的な資金調達手段がある

ビジネスローンの審査基準は公表されておらず、申し込んでも必ずしも通過できるとは限りません。
しかし審査に落ちた場合でも、担保付きローンやファクタリングなど、状況に応じた代替的な資金調達手段は複数存在します。
自社の財務状況や資金ニーズ、調達スピードを踏まえて最適な方法を選択することが、安定した資金繰りの実現につながります。

売掛金を保有している事業者であれば、借入に頼らないファクタリングの活用も有効な選択肢です。
株式会社JTCは、10年以上の業歴に裏打ちされた豊富な実績を持ち、対面・オンラインの双方に対応しています。
初めての方にも理解しやすい丁寧な説明に定評があるため、資金調達に不安がある場合はお気軽にご相談ください。

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